古典文法 動詞の下一段活用まとめと問題

古文文法
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今回は古文動詞の下一段活用に関するまとめと、活用表の問題です。

下一段活用になる動詞は「蹴る」のみです。現在では五段活用になっているので、未然形、連用形が間違えやすいところです。

助動詞や助詞と接続するとどのように活用するか、確認してみましょう。

古文動詞 下一段活用

下一段活用の動詞は、エ・エ・エる・エる・エれ・エよと活用します。下一段活用になる動詞は「蹴る」のみです。(現代では「蹴る」は五段活用です。)

下一段活用の活用表

下一段活用の活用表です。未然形は「ず」、連用形は「たり」、連体形は「とき」、已然形は「ども」に続く形です。














蹴る ける ける けれ けよ

「蹴る」は後に四段活用五段活用となります。

「蹴る」+「倒す」で複合語をつくるとき「蹴り倒す(五段活用連用形+倒す)」となりますが、「蹴倒す(下一段活用連用形+倒す)」ともいいます。

動詞の活用9種類と見分け方を知りたい方は次の記事を参考にしてみてください。

関連記事:古典文法 動詞の活用の種類・見分け方のまとめと問題

下一段活用動詞の活用形

下一段動詞に続く助動詞・助詞などの語により、次のように活用します。

・蹴る+ず → ず(未然形)

・蹴る+らる→ らる(未然形)

・蹴る+たり → たり(連用形)

・蹴る+べし →蹴るべし(終止形)

・蹴る+こと → こと(連体形)

・蹴る+ば → ば(已然形)

※「已然形+ば」で順接の確定条件(~ので)、偶然条件(~と)など

・蹴る → 蹴よ(命令形)

下一段活用の「蹴る」は、未然形や連用形で「蹴ら・ず」「蹴り・たり」とはならないので注意してください。

【問題編】動詞の下一段活用

問 下一段活用「蹴る」活用表の空欄を埋めなさい。語幹がない場合は○を入れなさい。














蹴る

まとめ

古文動詞の下一段活用のポイントまとめです。

  • 下一段活用は「エ・エ・エる・エる・エれ・エよ」
  • 下一段活用は「蹴る」のみ(後に四段活用 → 五段活用となる)

▼古文の動詞の活用に関するまとめの記事はコチラ

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