【中学・高校入試】体の一部を使う慣用句まとめと問題

慣用句・ことわざ
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中学入試や中学生の定期テスト、高校入試でもよく出題される、体の一部を使った慣用句のまとめと問題です。

体のパーツごとに慣用句一覧をまとめ、混合問題もあるので覚えているかチェックすることができます。

体の一部を使う慣用句一覧

頭、顔、目、鼻、耳、首、腕、手、足など、体の一部を使った慣用句の一覧です。

頭を使った慣用句

慣用句意味
頭が上がらない自分より相手の方がすぐれていて、対等ではない様子。

(例)〇〇さんはいつもだれよりも早く来て掃除をしている。頭が上がらないよ。

頭を冷やす冷静になること。

顔を使った慣用句

慣用句意味
大きな顔をするえらそうな態度をすること。
顔から火が出る恥ずかしい思いをして顔が真っ赤になること。
顔をつぶす世話になった人の名誉を傷つけ、恥をかかせること。
顔が広い知り合いが多いこと。
顔が利(き)く信用や力があるので、便宜を図ってもらえること。
顔に泥を塗る相手の名誉を傷つけ、恥をかかせること。

(例)「よくも顔に泥を塗るようなことをしてくれたな。」

面(つら)の皮が厚い図々しい、厚かましいこと。 ※ 面(つら)は顔の乱暴な言い方

目に関する慣用句

慣用句意味
大目に見る人の失敗を責めず、許してあげること。
白い目で見る冷たい目で見ること。
長い目で見る温かく気長に見守ること。
目が利くものの価値がわかること。
目が肥(こ)える良いものを見る機会が多く、ものを見る力が高いこと。
目が高い良いものを見分ける力があること。(例)「お奉行様、さすがお目が高い。」
目がない①非常に好きであること。(例)隆一君は甘いものに目がない。
②価値を判断できる力がないこと。(例)彼は人を見る目がない。
目頭が熱くなる感動して涙が出そうな様子。
目からうろこが落ちる何かきっかけがあって、物事が分かるようになること。
目もくれない全く関心がないこと。(例)彼女はぼくに目もくれず、通り過ぎて行った。
目を盗む人に見つからないようにすること。(例)母の目を盗んではこっそりおやつを食べていた。
目から鼻へぬけるものごとの判断や理解が早いこと。
目と鼻の先とても近い場所にあること。
目に余るあまりにひどくて、見過ごすことができないこと。
目の色を変える何かに夢中になったり、怒ったり、驚いたりして、目つきが変わること。
血眼(ちまなこ)になる必死になること。

鼻に関する慣用句

慣用句意味
鼻が高い誇りに思っている様子。(例)真矢君が大活躍していて、先生も鼻が高いよ。
鼻であしらう相手に冷たい対応をすること。
鼻で笑う相手を見下してあざけること。
鼻にかける自慢すること。
鼻につくうっとうしくていやになること。
鼻を明かす相手を出し抜いて驚かせること。
鼻を折る得意がっている人の心をくじいて、恥をかかせること。

口に関する慣用句

慣用句意味
口が重い口数が少ないこと。
口が軽いすぐ秘密を話してしまうこと。
口が減らない口が達者で、あれこれへりくつを言うこと。
口をはさむ話に割り込むこと。
口を割る白状すること。

首に関する慣用句

慣用句意味
首が回らない借金やお金がなくて、やりくりできないこと。
首をつっこむ関心や興味をもって、関わること。
首を長くする待ちきれない様子。
のどから手が出る欲しくてたまらない様子。

腕に関する慣用句

慣用句意味
腕が上がる上手になること。
腕が鳴る力を発揮したくてじっとしていられない様子。
腕を磨く技術や能力を上げるため訓練すること。
腕をふるう技術や能力を存分に人に見せること。

耳に関する慣用句

慣用句意味
耳が痛い自分の欠点や過ちを指摘されてつらいこと。
耳が早いうわさをすばやく聞きつけること。
耳にする話やうわさを聞くこと。
耳にたこができる何度も同じ話を聞かされ、聞きあきること。
耳を貸す人の言うことを聞くこと。人の相談にのってあげること。(例)宿題は早く終わらせるよう言ったのに、ちっとも耳を貸そうとしない。
耳をすます注意して聞くこと。
寝耳(ねみみ)に水思いがけない知らせに驚くこと。

手に関する慣用句

慣用句意味
手があくひまができること。
手がかかる世話が焼けること。手があくひまができること。
手がつけられないどうすることもできないこと。
手が出ない自分の力ではとりかかることができないこと。(例)あんな高価な時計、手が出ないよ。
手に汗握る興奮や緊張で熱中している様子。
手に余る自分の力では扱いきれないこと。
手に負えない自分の力では扱いきれないこと。(例)真矢君はやんちゃで手に負えない。
手につかない他のことに心が奪われ、集中できないこと。
手を借りる手伝ってもらうこと。
手を切る関係を切ること。
手を組む仲間になること。
手をこまねく何もしないで見ていること。
手を引く関わっていたことから、撤退すること。
手を広げる事業の規模を広げること。
手を焼くどう扱ったらいいかわからず、手こずること。
手をゆるめるそれまで厳しくやっていたことを、手加減すること。
手も足も出ない自分の力ではどうしようもできないこと。
爪に火をともす極端に倹約した、または貧乏な生活を送ること。けちなこと。

胸に関する慣用句

慣用句意味
胸がすく心のつかえがなくなり、晴れやかになること。
胸を貸す実力のある人が下の者の練習相手になること。
胸をなでおろす心配事が解決し、安心すること。

腹に関する慣用句

慣用句意味
腹が黒い悪事をはたらくような性質であること。
腹が立つ怒っていること。
腹を探るそれとなく相手の心を探ること。
腹を割る本心をさらけ出すこと。(例) 腹を割って話す。
へそを曲げる機嫌を損ねること。
ほぞをかむ悔しがること。※ ほぞはへそのこと。

腰に関する慣用句

慣用句意味
腰が重いなかなか物事にとりかかろうとしないこと。
腰が低い他人に対してへりくだる、愛想がよい様子。
腰を折る話やケンカを途中で妨げること。(例) 話の腰を折る
尻馬に乗るよく考えずに軽はずみなことをすること、人に続いてまねをすること。
尻に火がつく物事が身近にさし迫り、追い詰められた状態になること。

足に関する慣用句

慣用句意味
足が出る予算を超えて、赤字になること。
足が棒になる歩き回って足が疲れ切ってしまうこと。
足がつく悪事がばれるきっかけとなること。
足元を見る人の弱みにつけこむこと。
足を洗う悪事や悪い仕事を辞めて、まっとうな生活を送ること。
二の足をふむためらいがあり、なかなか物事を進めることができない様子。

【問題編】体の一部を使う慣用句

次の(   )内に体の一部を入れて、慣用句を完成させましょう。

問1 (   )が広い[知り合いが多いこと] 

 問2 (   )にかける[自慢すること]

問3 (   )であしらう[相手に冷たい対応をすること]

問4 (   )が上がらない[自分より相手の方がすぐれていて、対等ではない様子]

問5(   )もくれない[全く関心がないこと]

問6(   )の皮が厚い[図々しいこと]

問7 (   )をはさむ[話に割り込むこと]

問8 (   )から手が出る[欲しくてたまらない様子]

のど

問9 (   )と(   )の先 [とても近い場所にあること]

目・鼻

問10(   )が利く[信用や力があり、便宜を図ってもらえること]

問11  借金で(   )が回らない。


問12  なかなか犯人が(   )を割らない。

問13 甘いものに(   )がない。[とても好きだということ]

問14 彼女に食べさせるため、料理の(   )をふるった。

問15 彼の話し方は(   )につく。

問16 またその話?もう(   )にたこができたよ。

問17 (   )を長くして待っています。

問18 先生のお話、(   )からうろこが落ちるようでした。

問19 あの2人が結婚するなんては寝(   )に水だった。

問20 彼らとはもう(   )を切りたい。

問21 あの男はどうも怪しい。(   )が黒いに違いない。

問22  話の(   )を折らないでくれ。

問23 (   )馬に乗ってしまい、後悔している。

問24 交通費が意外にかかり、(   )が出た。

問25  彼は悪いことから(   )を洗った。

問26  高すぎて(   )が出ない。

問27 彼の乱暴なやり方は(   )に余る。

問28 (   )に火をともすような生活だった。

問29 (   )を割って話そうじゃないか。

問30 やつの(   )を明かしてやりたい。

慣用句・ことわざについてもっと知りたい方は次の記事も参考にしてみてください。

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